朗読劇「生きている 生きてゆく 〜ビックパレットふくしま避難所記より〜」。

2021年3月16日、朗読劇「生きている 生きてゆく ~ビッグパレットふくしま避難所記より~」が、

福島県広野町のふたば未来学園の311メモリアル演劇公演にて上演されました。

制作は、「富岡町3・11を語る会」。<ごしごし福島>の活動記録にも何度か登場するNPO法人です。

カミツレ花まつり

富岡町訪問

富岡町民劇東京公演

今回はコロナの影響で、どのような形で朗読劇を上演するか制作スタッフのみなさんは心配されていましたが、徹底したコロナ対策のもと、お客さまをお迎えしての開催となりました。

<ごしごし福島>の大谷浩樹先生は現地に向かい、他のメンバーは後日、動画配信やDVDで観劇しました。

この報告書は、朗読劇「生きている 生きてゆく ~ビッグパレットふくしま避難所記より~」のご紹介と、

それを観た私たちの感想になります。

 

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<311メモリアル演劇公演・報告書>

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公演が行われた「ふたば未来学園」

 

朗読劇「生きている 生きてゆく ~ビッグパレットふくしま避難所記より~」

富岡町民劇「ホーム~おばあちゃんが帰る日~」。

ごしごし福島は、東京公演をサポートしました。

2019年10月29日。復興、震災、今の富岡町を語り伝えるNPO法人「富岡町3.11を語る会」による町民劇が、渋谷区国立オリンピック記念青少年総合センターにて上演されました。劇名は、「ホーム~おばあちゃんが帰る日~」。初演は2019年1月、富岡町で300人のお客様を動員し、大成功をおさめました。再演となる東京公演も予約制で完売し、本番当日、会場は大きな感動に包まれました。ごしごし福島は、富岡町を訪問したときのご縁で東京公演をサポートする形になりましたが、代表の青木淑子先生、事務所スタッフ、キャストのみなさんのパワーに圧倒され、改めて富岡町のみなさんの想いの深さ・発信力にふれる体験となりました。キャストもスタッフも素人の方ばかりの町民劇で、仕事を持ちながら稽古し、全員が集まれる日も稀だったそうです。しかし、そこにはプロの演劇とは違う、富岡町の人々による町民劇だからこそ伝わってくる本物の想いがありました。

 

<チラシ>

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<富岡町民劇サポート・活動報告書>

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福島県双葉郡富岡町を訪ねて。

そこに住む人々の様々な想いにふれる機会となりました。

2019年8月21日。ごしごし福島は、福島県双葉郡富岡町に行きました。

富岡町は、2017年4月1日に一部を除いて避難指示解除となった、浜通り双葉郡の中心にある町です。

「富岡町3.11を語る会」代表の青木淑子さんが、自ら運転する車で富岡町を案内してくださいました。

(青木淑子さんはもと富岡高校の校長先生で、周囲から「先生」と慕われている方です。以下「青木先生」)。

この町に帰ってきた人のこと、帰らない人のこと、迷っている人のこと。

除染・廃炉・建設関係の「作業員」と呼ばれる人たちのこと、いまここで起きていること・・・

一つの視点では決して語ることのできない様々な立場や想いがあることを教えていただきました。

線路の向うは、すぐ海。

道の左は帰宅困難区域。

右は避難解除区域。

青木先生の説明とともに、私たちは富岡町の風景を目に焼きつけました。

道路一本を挟んで隣接する避難解除区域と帰宅困難区域。

新築マンションのすぐ近くに見える、3.11から時が止まったままの建築物。

草が生い茂る「もと田んぼ」や、巨大な太陽光発電。

目に見えるものの背景にある、目に見えない、人の心に残された災害の爪痕について、

青木先生は丁寧に言葉を選びながら語られました。人によって立場も考え方も違うこと、

そして、様々な想いを抱えた上で、この町で底抜けに明るく元気に暮らしている人々のことも。

町を案内していただいた後は「富岡町3.11を語る会」の事務所で、福島のおいしい桃をいただきながら

(甘くてみずみずしくて本当においしかったです!)、みなさんの活動やそこに込められた想いについて

お聞きすることができました。変化し続ける福島の状況と多様化する人々の心にふれて、

ごしごし福島にお手伝いできることは何かを改めて考える時間となりました。

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<富岡町訪問・活動報告書>

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第31回「いけだまちひろつカミツレ花まつり」で

「ごしごし福島」活動おはなし会を開催しました。

2019年6月2日。ごしごし福島は、長野県北安曇郡池田町にある「カミツレの里」花まつりで「おはなし会」を実施しました。花まつりのテーマは、「伝える」。人と環境の健康を考えたライフスタイルを伝える様々なイベントが開催される中、ごしごし福島は、「NPO法人 富岡町3.11を語る会」副代表の渡辺好氏をお招きして、東日本大震災のその後や復興への想いを語っていただきました。窓の外は、一面のカモミール畑。満開の花々と深い緑に囲まれて、約30人の方々が「語り人」(かたりべ)渡辺さんのお話に聞き入りました。

 

<カミツレ花まつり参加の経緯と概要>

「NPO法人 富岡町3.11を語る会」は、「かたりべ」さんのことを「語り人」と書きます。福島県双葉郡富岡町の人が、自分の体験、いまの心境、復興への想いを、その人の声で語る。そんな「語る会」と出会ったごしごし福島は、活動3本柱のひとつ「福島の現状を、県外の方々へ、発信し続けること」の一端を担う形で、「語り人」の声を県外の方々に届けたいと考えました。この度、ご縁あって㈱カミツレ研究所の北條裕子さんから長野県北安曇郡池田町「カミツレの里」花まつりの会場をご提供いただき、「語り人」渡辺好(このむ)さんをお招きすることが実現しました。渡辺さんのお話は、「富岡町の人みんなが同じ想いでいるわけではないという前提をまずは知ってください」という言葉から始まり、震災後の福島の状況とともに、ご自身の体験や復興への想いを語られました。そして最後に、ごしごし福島のメンバーからは活動のご紹介をさせていただきました。

 

↑「富岡町3.11を語る会」の

 「語り人」(かたりべ)渡辺好さん

↑ ごしごし福島のメンバー ↑

 

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ごしごし福島 花まつり参加・活動報告書

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神奈川の子どもたちと福島に行ってきました。

2017年4月2日。神奈川県内の学校に通う中学生5名(カリタス小学校の卒業生)とその保護者のみなさま、小学校時代の担任の先生と一緒に福島に行きました。

5年前、福島の小学生たち(桜の聖母学院小学校)と交流をしていた彼らが、実際に福島を訪れ、福島の今を感じることが目的です。ごしごし福島は、活動3本柱のうちのひとつ、「福島の現状を、県外の方々へ、発信し続けること」の一端を担う形で、この訪問をサポートしました。実現に向けて行動された担任の堀先生、保護者のみなさま、そしてなにより「福島の今」を見つめる子どもたちの力によって、今回の体験が一人ひとりの心に残したものの大きさを感じることができました。

<福島訪問の経緯と概要>

このツアーに参加した中学生たちは5年前の2012年、彼らがまだカリタス小学校の4年生だったときに、福島の「桜の聖母学院小学校」の同学年の子どもたちと交流をしていました。それは、震災の翌年の「総合学習」で始まった、子どもたち主体の交流でした。福島の空に上げてほしいと応援の気持ちを込めて手づくりの凧を贈ったり、起き上がりこぼしをつくったり、募金をしたりビデオレターで歌を届けたり、文通を続けながら「いつか会いたい」という気持ちを募らせていましたが、結局会うことは叶いませんでした。

それから5年の月日が経ち、今回も様々な事情から桜の聖母学院のお友達と会うことはできませんでしたが、「かつて交流をしていたお友達が暮らしている福島に行ってみたい」という子どもたちの気持ちに寄り添う形でこの訪問が実現しました。同行された堀先生は、当時の担任の先生。堀先生との出会いが、ごしごし福島にとっても新たな活動の形に踏み出すきっかけにもなりました。

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ごしごし福島 福島訪問・活動報告書

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活動を紹介したり除染について話し合う説明会・相談会を実施しました。

除染のこと、放射能のこと…。なんでも話せる相談会を行いました。

大谷浩樹先生(首都大学東京 健康福祉学部 放射線学科教授)による除染方法の事例も紹介。

参加者からは日常で感じている不安の声もお聞かせいただきました。

 

◎2014年3月29日 「ごしごし福島基金説明会」@郡山市ニコニコこども館

活動の説明、大谷先生による除染方法の事例紹介、意見交換等を行いました。

 

◎2014年10月8日  「ごしごし福島除染相談会~みんなでおしゃべり会」 @柴宮幼稚園

3月の説明会で学んだことを活かし、説明会を「相談会」という名前と内容に変更。

活動の説明、大谷先生による除染方法の事例も紹介。

おしゃべりタイムでは、保護者の方々のリアルな声を聞くことができました。

ごしごし☆おうちサポートに応募いただいたご家庭へのご支援を行いました。

区域全体としては線量が比較的低いために除染計画の予定がまだ立っていない場所の中にも、点で見ると線量の高い場所がまだまだある現状があります。ごしごし福島基金では、2013年7月から2014年5月にかけて、そのようなところに住む、しかも、小さなお子さんをお持ちのご家庭で、今後除染を予定しているみなさんを応援したいと考えました。そこで、以下の条件をすべて満たすご家庭の除染を対象に、ごしごし福島基金から応援金として一律10万円をサポート。

 

◎市による除染計画の予定が具体的に決まっていない方

◎敷地内に、空間放射線量が毎時0.8マイクロシーベルト以上(第1回募集時)

 毎時0.5マイクロシーベルト以上(第2回募集時)のポイントがある

◎小学生以下のお子さんのいるご家庭

 

第1回募集:2013年7月~8月に募集→4件の応募があり、そのうち1件の除染を応援

第2回募集:2014年3月~5月に募集→5件の応募があり、そのうち2件の除染を応援

 

2回に分けて募集した結果、反響はあったものの、除染を行う会社・業者さんを探すことの難しさも知ることとなりました。

この絵は、除染後にSさんのお子さんが描いて送ってくれたものです。

ご寄付いただいたみなさま、ありがとうございます。

ごしごし福島写真展「目に見えないものをつかみとるように」、開催いたしました。

2013年3月11日(月)〜22日(金)まで、表参道ギャラリー山陽堂にて、写真展を開催いたしました。

2012年11月に郡山市の幼稚園で行われた除染活動の様子や、子どもたちのポートレイトを展示。

撮影は、写真家の蓮井幹生氏が手がけました。これまでの活動報告とあわせ、放射線量が高い地域に今も暮らしている人たちが大勢いることを、多くの人に知っていただける機会になりました。

本写真展の巡回展開催等のお問い合わせは、こちらまでお願いします。

info@goshigoshi-fukushima.jp

第2回

郡山市の幼稚園の通園路(入口付近)および駐車場の除染活動を実施しました。

政府や自治体の手の届いていないところを、すこしでも除染していこう、という想いからはじまった「ごしごし福島基金」。第2回は、子どもたちが小さな足で毎日歩いて通っている、幼稚園の入口付近と駐車場を除染いたしました。

v通園路や駐車場は、幼稚園の先生や保護者の方たちで、手作業で除染を行うこともできますが、放射線量の低下には限界があり、専門家による高圧洗浄をすることで、より高い除染効果が期待できます。今回も、震災以降、福島県で除染活動を続けている株式会社EARTHの専門のスタッフ5名~8名と共同による「GOSHI GOSHI FUKUSHIMA」チームが、2日間かけて行いました。

 

◎実施場所:福島県郡山市 柴宮幼稚園 通園路と駐車場

◎除染実施日:11月24日〜25日

 

みなさまからのご支援のおかげで、柴宮幼稚園の通園路の除染活動を実施することができました。

ここに、心より感謝申し上げます。

ごしごし福島第2回除染活動報告書

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郡山市柴宮幼稚園の入り口付近の通園路

写真展「ゼラチンシルバーセッション2012 /サイレントオークション」での

収益1000円につき1㎡の通園路をごしごし除染いたしました。

今回の除染活動は、10月1日〜12年10月17日まで開催される写真展「ゼラチンシルバーセッション2012」でのサイレントオークションでの寄付先の一つにしていただきました。サイレントオークションに参加していただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました!

第1回 郡山市の幼稚園プール開きのための除染活動

今回の除染活動は、「ごしごし福島基金」の活動第1回目にあたります。

除染場所は、福島県郡山市柴宮幼稚園の屋上プールです。小学校のプールの除染は市が行っていますが、幼稚園のプールの除染までは今年行われる予定がなく、現状ではプールびらきができない状態です。幼稚園の園長先生、保護者のみなさまとお話しして、「ぜひ除染していただきたい」とお願いされました。クラウドファンディングREADYFOR?で支援を呼びかけ、236人もの方々から、計1,514,000円の支援をいただき、除染活動を実施することができました。今回は、郡山市が基準としているプールの除染の数値、0.23マイクロシーベルト/毎時以下にすることを目標に、限りなく低い数値を目指しました。除染作業は、福島県で除染活動を続けている株式会社EARTHの専門のスタッフ5名~8名と共同による「GOSHI GOSHI  FUKUSHIMA」チームで行いました。除染活動は2日間行われる予定でしたが、2日目に雨が降ったこと、線量の高い箇所が見つかったことから、予定を延長。4日間かけて作業を行いました。

除染前の柴宮幼稚園の屋上プール

◎実施場所:福島県郡山市 柴宮幼稚園 屋上プール (園児数331)

◎除染実施日:7月11日・12日・13日・16日の4日間

◎作業日程:

 (7月10日(火) 高圧洗浄機等の機械搬入 )

 7月11日(水) 幼稚園の先生立会いのもと放射線量計測~除染作業

 7月12日(木) 除染作業

 7月13日(金) 除染作業

 7月16日(月) 幼稚園の先生立会いのもと再度放射線量計測~放射性物質の埋め立て

 

4日間の活動の詳細は、READYFOR?プロジェクトページ新着情報をご覧ください。

プール全景※手前が北

<除染活動結果>

0.4〜0.5マイクロシーベルト/毎時だった空間線量は、0.15〜0.2マイクロシーベルト/毎時へ。目標値をクリアすることができました。除染前、最も高い場所の空間線量は、0.5マイクロシーベルト/毎時を超えていました。これは、0.23マイクロシーベルト/毎時という、郡山市が実施している小学校でのプールの除染の基準以上の数値です。今回の除染では、0.23マイクロシーベルト/毎時以下にすることを目標に、限りなく低い数値を目指しました。

結果、すべての箇所で、目標だった0.23マイクロシーベルト/毎時以下の値にすることができました。

<平均低減率(μSv/h) 1cm 79.0%  50cm 62.7%>

8月7日、プールびらきが無事に行われました

除染活動の報告書を提出後、柴宮幼稚園では保護者の方々へのアンケートを行い、プールびらきの検討が行われました。その結果、8月7日(火)、柴宮幼稚園の屋上プールでプールびらきが行われ、園児およそ80人が、10時からプールに入りました!(40人×2回に分けて入りました。)子どもたちは、本当に大歓声で、大喜びでした!8月中は、預かり保育中の園児を対象に、計4回のプールの時間を予定しています。

みなさまからのご支援のおかげで、柴宮幼稚園のプールの除染活動を実施することができました。

ここに、心より感謝申し上げます。

(C)goshi goshi fukushima